お葬儀コラム
以前、永代供養についてコラム内に掲載させていただいておりましたが、今回はその中の納骨堂について簡単にお話ししたいと思います。
納骨堂とは
納骨堂とは、一般的に「故人の遺骨を納めるための収蔵スペースを備えた建物」を指します。皆さんがよく知る「お墓」は遺骨を埋葬する野外の施設であり、納骨堂は屋内に納骨ができる建物という位置づけになります。
納骨堂が普及した背景
納骨堂の普及が加速した背景には、昨今の少子高齢化・核家族化といった社会問題の変化によるものが大きく作用しています。本来納骨堂は、遺骨をお墓に納骨するまでの、一時的に預かるための場所として使用されてきました。社会問題も大きくなるにつれ納骨堂を墓として利用したいといった希望が増えてきたことが納骨堂の普及に繋がりました。
納骨堂の種類
大きく分けて ロッカー式納骨堂と自動搬送式納骨堂に分けられます。
〇ロッカー式
基本個別壇で、購入当家・個人ごとにロッカーのような区画壇に遺骨や位牌などが収蔵できるつくりになっています。個人用から8人用までといったタイプがあります。
全国的にもロッカー式が多いです
〇自動搬送式
遺骨が参拝スペースまで自動的に運ばれてくるという納骨堂のことです。
都市部に多く、最寄り駅など徒歩でのアクセスが良い場所にあります。
あとは墓石型や仏壇型などありますが、ロッカー式の納骨堂がある屋内に設けられている場合が多いとされています。
納骨堂の利用期間
施設によって異なりますが、3年~33年間となります。いわゆる3回忌から33回忌ということでしょう。契約の段階に年数を決めることが出来る場合もあります。契約期間が満了すると遺骨を引き取るか、提携の合葬施設への埋葬となることが多いです。
納骨堂の費用
基本的に納骨堂にかかる費用として「永代使用料」と「管理費」の2つのにわかれます。
〇永代使用料(供養料)
施設や選ぶ納骨堂の種類によって大きく異なります。遺骨1霊につき40万円前後から100万円を超えるものもあります。ロッカー式の中には1壇の使用料で設定されている施設もあります。自動搬送式は一定の使用料を採用している場合が多く1霊につきの相場は70万円前後、ロッカー式より割高となっています。
〇管理費
納骨堂を維持管理する費用として管理料が設けられています。年間1万円から2万円くらいの管理費が毎年必要になります。一般的な霊園や寺院墓地に比べると割高に設定されています。
施設によってはお寺さんが運営されていたりします。納骨費用や年忌法要費用など別途細かく設定されている場合がありますので、施設ごとにしっかり話を聞いておくことが大切です。
納骨堂のメリット
■家族が少人数の場合に沿ったものが多く、初期費用が節約できる
一般的なお墓より目的性も高く、土地の借地代もなく確実にリーズナブルです。
■屋内が多く雨の日のお参りが可能
全天候型であり、空調も整備され快適にお墓参りが可能です。
■清掃いらず
納骨堂職員や外部の清掃業者によって清潔に保たれています。
■代が途絶えても無縁仏になる心配がない。
万が一は合祀となり、施設内で永代供養をしてくれます。
納骨堂のデメリット
■収蔵スペースに制限がある
定員がある場合があり、収蔵できなくなったら新たに追契約するケースもあります。
■火気厳禁の施設が多く線香など焚けない・食べ物が供えられない
火元の危険や衛生上、一般的な供養の仕方は省略しなければならない
■管理費用が毎年かかる
管理費用は一般的な霊園より割高に設定されています。
■建物の老朽化・災害の不安
施設の老朽化は否めません。災害についても補償など必ず確認するようにしましょう。
以上、納骨堂について簡単にまとめてみました。
これから納骨堂についてお考えの方のお役に立てると幸いでございます。弊社でもご紹介できる納骨堂がございます。お気軽にご相談ください。