お葬儀コラム
夏越しとは
夏越し(なごし)とは、日本の伝統行事の一つです。特定の日に、神社や寺院で行われるお祭りや神事を指す場合と、それに関連する風習や習慣を指す場合があります。
一般的には、夏越の祓(なごしのはらえ)と呼ばれる儀式が行われます。この儀式は、6月30日や7月30日の間に行われることが多いです。夏越しの時期は、夏至(6月21日ごろ)を過ぎて暑さが本格化する頃にあたります。
夏越しの祓では、寺院や神社で行われるお祓いや祈祷が行われます。参拝客は、厄や穢れを祓うために、特定の場所をめぐりながら参拝し、神職や僧侶からお祓いを受けることが一般的です。また、この時期には、お盆や先祖供養の行事も行われることがあります。
茅の輪くぐり
夏越しの行事には、地域によって様々な特色や独自の風習があります。例えば、京都の下鴨神社では「茅の輪くぐり」という風習があります。参拝者が茅の輪をくぐりながら、厄や穢れを祓うとされています。私たちの住む愛媛県松山市でも「茅の輪くぐり」を催した神社や寺院が多くみられます。
茅の輪をくぐる風習は、日本神話に由来しています。スサノオノミコトが、蘇民将来に「茅の輪を腰に着ければ疫病を逃れることができる」と伝えたという逸話が元になっており、江戸時代の頃までに現在のように茅の輪をくぐる儀式として定着したといわれています。
夏越しの時期の食べ物
夏越しの時期には、特別な食べ物や飲み物も楽しまれます。例えば、冷やした蕎麦や冷たいそうめんが夏の風物詩として親しまれています。また、地域によっては、夏越しの時期に合わせて特別な菓子や飲み物が作られることもあります。
夏越しは、古くから日本の風習として受け継がれてきた行事であり、厄除けや健康祈願などの意味を持っています。多くの人々が参加し、夏の暑さや煩わしさを一度リセットする機会としても楽しまれています。
皆様も近くの神社やご寺院で開催される夏越しにご参加いただき、初夏を楽しんではいかがでしょうか?