お葬儀コラム
今年もまた梅雨入り宣言が気にかかる頃となりました。梅雨時期の葬儀や法事への参列は、雨に気を配らなければなりません。きちんと喪服を着用していても、雨でびしょ濡れになったまま参列すると逆に目立ち、周囲の方の目を引いてしまうかもしれません。とはいえ、雨合羽や長靴のまま参列してよいわけではありません。今回は梅雨(雨の日)時期の葬儀や法事の参列について触れようと思います。
①雨の日に必ず持参する傘にもマナーがあります。まず傘の色は「黒」が基本です。無地が望ましいです。女性用の製品には目立たない刺繍が施されていたりしますが、できるだけ避けておいたほうが良いと思います。黒い傘がない場合は透明のビニール傘でも構いません。葬儀会場での傘の取り違えなどを防ぐために、傘には目印や名前札を付けておくのも良いでしょう。
②靴は長靴を着用しても良いです。ただし会場では脱ぐのが望ましいので、必ず履き替え用の革靴を持参してください。直接革靴を履いていく場合は、防水加工をしていたり、ラバーソールやラバーシートを貼っておくと葬儀会場などで滑ったりする事故を防ぐこともできます。
③雨合羽やレインコートは地味な色のものを着用しましょう。傘同様に派手な色は避けてください。葬儀場へは脱いで入りますので、収納用のビニール袋などの持参が必要です。
④雨の日は葬儀会場に出向く前に必ず濡れてしまいます。自家用車で会場へいった場合も駐車場から会場までに濡れることがあるでしょう。濡れた状態で参列するのはマナー違反です。喪服や頭髪・肌など濡れた個所はタオルで拭き取ってから参列するように心がけましょう。
葬儀の日に雨が降ることを「涙雨」と呼ぶこともありますが、雨風が強くても葬儀は中止になることはありません。故人を偲ぶ心は大切ですが、雨の日に葬儀参列に臨む姿勢や服装も合わせて大切になります。晴れの日に比べ気を配ることも多いでしょう。上記の点を参考にしていただき、参列に役立てていただけると幸いです。