お葬儀コラム
前回ご紹介に引き続き、もしものときの流れをご紹介します。
・死亡診断書・死体検案書の発行
・葬儀社への連絡
・家族や親族への連絡
・死亡届・埋火葬許可申請の提出
今回の記事内容
・お葬式の準備
・お通夜、葬儀・告別式
・葬儀費用の支払い
お葬式の準備
葬儀社との打合せで日程やお葬式の内容が決まったら、まずは遺影用の写真を用意します。
お葬式の中で、故人様との思い出のDVDを上映する場合や、受付コーナーの近くに故人様との写真や思い出のグッズを飾る場合などは、DVDや受付付近に飾る写真や思い出のお品を用意します。
その他にも、お棺に一緒に入れたいお品物(副葬品)もあれば用意します。その際、気を付けなければいけないのが、お棺に入れて火葬してはいけないものや、風習としてタブーとされるものがあります。
お棺に入れる事ができない物
金属やガラス
燃えない素材は棺に入れても燃え残ってしまい、遺骨を傷つける原因となります。メガネ・腕時計・指輪などもその対象になってしまいます。常に身に付けているもので一緒に入れたい物がある場合は、納骨の際に骨壺に入れてあげましょう。ゴルフグラブや釣竿は火葬炉の故障につながるカーボンが使われているため、火葬ができません。木製のものもありますが、大きく燃えにくいため不適切とされていますので、副葬品ではなく思い出グッズとして飾ることをおすすめいたします。
革製品、ビニール製の洋服や靴
革やビニールは燃えにくい素材です。燃え残るだけでなく、溶けて遺骨を汚す・傷つけるおそれがあります。さらに。燃やした際に有毒ガスが発生することがあります。
紙幣
紙幣を燃やすことは法律で禁止されているため、棺に紙幣を入れて火葬することは法律違反となってしまいます。どうしても入れたい場合は火葬後に骨壺に入れるようにしましょう。
生きている人も写っている写真
生きている人が写っている写真を棺に入れると、その人もあの世に連れていかれるという説があります。後々のトラブルを招きかねないため、入れないよう気を付けましょう。
棺に入れるものは、事前に届出や相談が必要なものもありますので、一通り葬儀社の担当者に確認しましょう。特に見た目では分からなく、事前に伝えなくてはいけないのは、ペースメーカーがある場合です。亡くなったときに取り外すことはなく、そのまま火葬となりますが、火葬時に爆発するおそれがあるため、必ず事前に葬儀社と火葬場の担当者に伝えておきましょう。
お通夜
お通夜自体の進行は打合せで決めた内容をもとに僧侶やスタッフが行いますが、供物・供花の順番を確認したり、喪主の場合は喪主の挨拶をしたりします。
お通夜後には、参列者に飲食をふるまう「通夜振る舞い」を行います。通夜振る舞いには故人様の供養とお清め、参列していただいた弔問客をもてなす意味があります。
お通夜の流れ
1.受付
お通夜開始の30分前を目安にします。
受付では芳名帳への記入をしていただき、香典を受け取ります。
2.開式・僧侶の入場
3.僧侶による読経
4.焼香
喪主、ご遺族、ご親族、一般参列者の順に焼香を行います。
5.僧侶による法話
6.僧侶の退場・喪主挨拶
7.閉式
8.通夜振る舞い
(宗派によって流れが異なります。)
葬儀・告別式
「葬儀」と「告別式」は本来別の儀式ですが、現在は両方を合わせてお葬儀と考えられています。進行や役割分担などについて事前に葬儀社の担当者と打合せを行い、当日の進行はスタッフが執り行い、身内の方は参列者への対応を行います。
葬儀・告別式の流れ
1.僧侶を迎える
2.弔問客の受付
3.式場に一同着席
4.僧侶を式場に案内する
5.開式の辞
6.読経(葬送儀礼)
7.式辞、弔辞、別れの言葉など
8.弔電の紹介
9.親族の焼香
10.来賓、関係者の焼香(地域によっては指名焼香もある)
11.一般参列者の焼香
12.僧侶の退場
13.喪主の挨拶
14.閉式の辞
(宗派によって流れが異なります)
葬儀費用の支払い
支払いは、葬儀後当日から1週間~10日以内に、現金または振込で決済を行います。
葬儀社によっては、クレジットカード決済ができるところも増えてきました。
なお、故人様名義の預貯金については、死亡後すぐには出金できないこともあるので、お気を付けください。
関連過去記事
葬儀費用の主な項目の詳細と目安について
→気になるお金について「給付金 国民年金 厚生年金 共済年金」
身内の方は、短期間にしなくてはいけないことがたくさんあります。
喪主だからと一人で抱え込まず、分担のできる作業についてはぜひ他のご親族の方の手をかりたり、葬儀担当者へ相談されたり、少しでも負担を減らして故人様との時間も大切にしましょう。